必要な予算が決定すると次は資金調達です。

飲食業に限らず会社は資金の「投資」「回収」「調達」のサイクルにより大きくなっていきます。会社の経営者の多くは「投資」「回収」の関心は高いですが「調達」関しては殆どの方が無関心です。ここに会社の成長スピードを遅らせる又は経営を失敗させる原因がございます。

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ここではこの「調達」に関する話です。

 調達を行うときに考えなければならない要素は

  1. 金額

  2. 返済期間

  3. 利率

ですが、これに経営者のビジョンをのせて資金調達を計画します。

飲食店経営にあたってはお金が入ること以上に出るスピードが速い、これをしっかり認識してください。従って、重要なのは借入返済自体をコントロールすることが重要で、当面返さなくてもいいお金がたくさんあれば、それだけ経営負担は軽くなります。

身内からの協力は、経営者自身のバロメーターでもあります。

出来る限り自身の預貯金や身内のお金だけで開業といきたい所ですが、そのような人はなかなかいないのが実情です。開業資金を作るためには、金融機関から借り入れなければなりませんが、実績がない場合は、民間の金融機関や信用金庫などから不動産担保等なしで借り入れるのはまずないと考えたほうが良いでしょう。

しかし、公的な金融機関であれば、民間金融機関と違い、開業に関する融資制度があります。日本政策金融公庫では、新創業融資制度があります。この融資はとくに新規事業者向けになっており、無担保、無保証で借りられるのが魅力です。

予算に相当する資金を用意するのは当然ですが、開業準備完了時点で手許現金が殆どない状態となるような予算、調達計画は絶対避けてください。少なくてもひと月分の売上見込み相当額分の現預金を持った状態で開業できるようにしてください。

理由は飲食店が現金商売(売り上げの変動がそのまま現預金の残高に影響する)である上に季節変動の大きい商売だから、資金を多めに持っておかないと不測の事態で売り上げが損益分岐点を下回ってしてしまうとすぐに資金がショートしてしまいます。

資金調達